このコーナーでは、ゲーム好きからクリエイター、学生まで、お手頃価格で自分にあったBTOパソコンをゲストのみなさんと一緒に考えます。
ケース[004] PCゲーマー歴20年の神谷乗克さんの場合
この春、大学4年生になる神谷乗克(カミヤ ノリカツ)さんは1990年代生まれ。物心ついた時には家にPCがあり、ゲーマー歴も20年というつわもの。
そんな神谷さんの現在のPCは、使い始めて1年ちょっとですが、「自分のPCでゲームをした時の満足度は10%」という低いもの。ゲームの他にも一眼レフで撮影した動画を編集したり、プログラミング、画像加工、レポートの執筆、ウェブブラウジングなどあらゆることをPCでこなしています。
神谷さんが、「趣味も勉強もゲームこれ1台で」と太鼓判を押せる高スペックPCをカスタマイズできるでしょうか。
神谷乗克(カミヤ ノリカツ):、ゲーマー歴20年の大学生
都内の大学に通う神谷さんは「絶賛! 内定募集中」という就職活動真っ只中。趣味は動画からプログラミングまで幅広く、ゲームはもはや身内みたいなもの。今回試したメタルギア ソリッド Ⅴ グラウンド・ゼロズ(株式会社コナミデジタルエンタテインメント)のシリーズは「小学生になる前に遊んでいた」というほど長い付き合い。
■デスクトップ型ゲームPCが家に置けない
3-4年前にゲームPCを作った時は、わりとハイスペックな機能を入れて満足していましたが、最新ゲームはさらにハイスペックなものが求められるので全然対応できていないですね。作った時は本体が15万程度。そこから機能を追加して20万円以上つぎ込んで作りました。
ただ、これにはやや問題が。そもそもデザイン性が悪いと言うかケースがフルタワーででかいし重いし、コンパクトにできないので机の下に入れて置くしかなくて。
ファンが光ってゲームに集中できなかったり、ケースもモニターも場所をとるため、現在は横浜の友人の家に置いてあります。だから家ではノートPCだけですね。
現在の住まいの神谷さんのデスク
■ノートPCでゲームする満足度は10%くらい
プログラミング、英語でのレポート提出をするために家では最新のMacBook Pro13インチのモデルを使っています。それとは別にもう1台、「受験はPCでやるぞ!」と言って買ってもらった思い出のMacBook Proがあります。受験当時は、過去問をPDFにして友達と共有したりして勉強する時に使っていて、今でもサブで使っています。この2010年モデルは自分でメモリやHDを変えられるのでメモリを追加したりHDを外してSSDを入れてカスタムしています。
一眼レフで撮った動画を編集したり、プログラムしたり、普段の作業をするには十分です。
問題はWindows用のゲームで遊ぶ時。Boot Camp(MacでWindowsを使うためのアプリ)や仮想化するソフトを使って遊ぶんですが、そもそもノートPCのディスプレイの解像度が低い上、スペックが低くて解像度が上げられないため、解像度が低いままでプレイせざるを得ないんです。ノートPCでゲームした時の満足度は100点満点中10点くらいですね。
■それでもゲームはPCが一番
ゲームをPCでやる理由って、PCの方が圧倒的にグラフィックがきれいなんです。同じストーリー、ゲームでもきれいな方が楽しい。
それに、アクションゲームって一部のゲームだと敵が多いと負荷がかかって重くならないために性能に応じて敵の出現数が減らされちゃうんです。性能が上がると敵の数が増えるので難しくなって楽しいですね。性能を上げたら倍くらい出てきて倒せない、なんてこともあります。
■TPSゲームに挑戦!
TPS(サードパーソン・シューティングゲーム)のアクションゲームが好きです。TPSだとキャラクターを動かすのは同じでもストーリーの中には介入しないので映画を観ているようにゲームできるからです。映画を見るのも好きなので、ストーリー性のあるゲームだと断然TPSが楽しいですね。
中でも、一番好きなのが「メタルギア ソリッド」のシリーズです。もうこのゲームが出て25年くらいになると思いますが、第一作をPCでやったのが小学校入る前。それ以来のファンです。
「メタルギア ソリッド Ⅴ グラウンド・ゼロズ」は映画のようなストーリーやクオリティの高さなど監督のこだわりも感じられるし、人を殺していくゲームではないのでそういうところも好きですね。
©Konami Digital Entertainment
この秋もシリーズ最新作が発売される人気のゲーム「メタルギア ソリッド」シリーズの第5作、メタルギア ソリッド Ⅴ グラウンド・ゼロズ。FRONTIERさんのカスタムPCでゲーム挑戦です。
■カスタムPCご対面「本体すげぇ小さい!!」
現在のゲーム用PCにもノートPCをゲーム機として使うにも満足できない神谷さんに、FRONTIERさんが用意したのは、こちらのモデルです。
見た瞬間にこの笑顔。
「本体すげぇ小さいですね!今、自分が持ってるゲーム用PCの2/3くらいのサイズかな。買い換え検討しなくちゃいけないかも。PS(プレイステーション)4ですでにメタルギア ソリッド Ⅴ グラウンド・ゼロズはプレイ済みなんですが、このゲームをPCでもするために新しいゲーミングPCを買おうかなと思っていたほどなんです。ぱっと見ただけでもライティングとかシャドウィングの処理がきれいでスペックの段階が高い気がします。」
■いざ、プレイゲーム!
「ゲームをする前に。グラフィックの設定はすべてエキストラハイ(最高画質)にします。フレームレートもマックス(最大)まで上がるように設定して、最高の状態でプレイできるようにします。
普段はPCでゲームする時もコントローラーでやるのでキーボードでうまくできるかわからないですが、がんばります!」
©Konami Digital Entertainment
【自由度の高い潜入シュミレーター】
潜入・脱出ルートはプレイヤー次第。必要であれば、ヘリを呼んだり、基地に乗り捨てられた車を利用することも可能。
「お、オープンのムービーの時点でPSより一段階きれい!水の感じとか光の淡さとかアップ画面のディテールも違いますね。PS3、4との両方でこのソフトを買って遊んでいるんですが、3と4でも別物でしたね。
PCだとさらに違うなって思いますね。1つ1つの処理が早いんで、操作に対してシビアな印象。タイムアタックゲームをするので無駄はない方がいいですね。
動かしていてPS4よりもスムーズ。同じゲームなのに動きも操作感自体も全然違います。フレームレートが高いのか分からないけど、画面をちょっと振り返ったりちょっと動くという時に操作に対してすぐついて来てくれますね。
ちゃんと操作に合った動きをしてくれて、操作に対して敏感に反応してくれる!」
■カスタムPCでのゲームはPS5のクオリティ?!
「プレステよりも快適。たとえるならPS4.5とか5とくらいのクオリティですね(※実際はプレイステーション5は未発売)。
さらにPCの性能をあげて4Kのモニターでゲームもして見たいと思いました。PSは専用ゲーム機だし、PSの方が操作しやすいと思ったらPCの方が快適なんですね。ゲームするだけなら16GBでもいいけど、キャプチャをしたりネット配信する、2枚スクリーン使って、片方で攻略を見ながらやるとかだと32GBだといいんですよね。今回は32GBあったからキャプチャしてるのに、カクつかなくてすごくよかったです!」
これは欲しいですね。
「できるだけ最高の設定でゲームのグラフィックや音、操作性を楽しんで一番いい環境で一番好きなゲームを楽しむことを大切にする」というのが神谷さん流ゲームを楽しむこだわり。
今の家にはノートPCを2台置くのが精いっぱいですが、今回用意された神谷さん向けのPCは、コンパクトでファンの音も静かで、しかもケース内の光も気にならないので狭いスペースにも置けそうです。
「動画編集もできて、マルチディスプレイでプログラミングもできて、もちろんゲームもできる。さらに拡張性が高くてまだ機能を追加できるのもすごい大事。これ1台で自分のすることが何でもできる、すごくいいです!」
インタビュー動画はこちら。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=o3wzJrFkS0E[/youtube]
(後編へ続く)
神谷さん、このパソコンでゲームするのはいかがでしょう?
というわけで、カスタムPCの老舗、FRONTIERさんがカスタマイズしたPCはこちら。
FRGXシリーズ 23.6型液晶セット(Frontier型番:FRGXH918/K)
◇OS:Microsoft® Windows® 8.1 64bit版 [正規版]
◇CPU:Intel CoreCore i7-4790K(4.00GHz) 1150pin
◇メモリ:8GB DDR3-SDRAM PC12800
◇SSD:インテル 530シリーズ SSD480GB
◇光学ドライブ:Blu-ray Disc ドライブ
◇M/B:H97 1150pin
◇VGA:ASUS GTX970(STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5)
◇電源:850W 80PLUS GOLD【日本製コンデンサ仕様】
◇添付品:アプリケーションディスク Rev.1.2、H97-M1ドライバディスク Rev.1.3
どのスペックがどんな働きをしてくれているのかよく分からないという人も安心できるいよう、FRONTIERで今回カスタマイズを担当してくれた小林さんが丁寧に分かりやすく解説してくれます。
カスタマイズを担当したFRONTIER小林さんのこだわりポイント
BTOパソコンメーカーFRONTIER 製造を担当する小林さん
「BTOは自分が欲しいものをそのまま買えるのがいいんです。最低限のスペックで安く抑えることも可能ですし、最新のパーツをいちはやく組み込むのも自由自在。
私たちのこだわりは、どんなカスタマイズに対応できる良質な日本製電源を中心とした機器構成にしている点なんです」というマシン愛がハンパない小林さん。
ゲーマーが喜ぶ4つのこだわり
1. ゲーム時、非ゲーム時を自動切換えする優秀グラフィックカード
小林さん:「ゲームに欠かせないグラフィックカードはNVIDIA GeForce GTX 970を搭載したASUS製「STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5」を採用しました。高画質のゲームも余裕で動作し、ゲーム以外の低負荷な使用時にはカードファンの回転を止めるサイレントモードを搭載しています。」
2. 4コア8スレッドで高いパフォーマンスが可能になるCPU
小林さん:「CPUは4コア8スレッドで動作する開発コード「Devil’s Canyon」ことインテル Core i7-4790Kを採用しました。ベース動作周波数は4GHz、ターボ・ブースト時には4.4GHzにもなり高いパフォーマンスを実現しています。」
3. 小柄ながらもハイスペック機能搭載が可能
小林さん:「PCケースはマイクロタワークラスながら、大型グラフィックカードや850W ATX電源を搭載できるだけでなく、内蔵のハードディスクやSSDを最大3基搭載可能です。」
内部写真はイメージです
4. 耐久性の高い日本製電源
小林さん:「電源には品質規格である『80PLUS認証』を取得したATX電源を採用しました。心臓部にあたる電源の内部部品に高品質で信頼性、耐久性の高い日本製コンデンサを使用しています。」
パーツの詳しい用語を知りたい方はこちら:やさしい用語集