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メッセージ・アプリのプライバシー大比較 プライバシーを守れてるのはどのアプリ?

メッセージ・アプリのプライバシー大比較 プライバシーを守れてるのはどのアプリ?
Softonic Team

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メッセージングアプリのプライバシーが近年注目を浴びています。メッセージの暗号化は十分ではないと感じる人も多いでしょう。携帯電話やPINにアクセスできる人ならだれでもプロフィールを見れるとしたら、あるいはアプリが特別なコードなしで開けるとしたら、あなたのデータがリスクにさらされます。ここでは、WhatsApp、Telegram、BlackBerry Messenger、Snapchat、Threemaを比較し、インスタントメッセージのプライバシーを守るにはどのアプリが良いか検証しました。

目次

1. 方法について 5. BBM
2. WhatsApp 6. Threema
3. Snapchat 7. 比較表
4. Telegram 8. 結論

分析した機能

メッセージングアプリのプライバシーやセキュリティについて語る場合、最適な暗号化方法と同じぐらい重要であるのに無視されがちな機能があります。そうした機能の1つが、メッセージが相手にしっかりと受信されたかどうかです。「もう読んだかな?」といった疑問は、時にハッカーの可能性よりも気になることがあります。

私たちは、ユーザーがメッセージの送信時に最も重きを置くセキュリティとプライバシーの機能を検討し、最終的に比較を行うための項目として以下を選択しました。

配信アイコン:メッセージが既読になったか、コピーされたかを知らせる機能がアプリにあるかどうか。送信したメッセージを管理し、誰が何を読んだかを確認したい場合に重要です。
個人情報のプライバシー:最終接続情報、自分の写真、名前、メッセージを隠すことができるか。共有する情報を管理できるとベター。
電話番号と電子メールの関連付け:アカウントと電話番号、電子メールのリンクを解除できるかどうか。できない場合、あなたの番号が知らないうちに相手の連絡先に表示されている可能性があります。
不正アクセスの防止:使いやすくするため、多くの人が電話をブロックしていませんが、これはつまり、誰もがメッセージを読めるということを意味します。アプリは個別にロックをかけられるでしょうか。
マルチメディアファイルのダウンロード:未承諾のファイルは、安全性やその他のプライバシーが危険にさらされる可能性があります(また、トラブルの元となります)。自動ダウンロードは無効に設定できますか?
シークレットチャット:アプリに強力な暗号化システムおよびメッセージの自己破壊機能があるかどうか。それは信頼性の高い機能でしょうか。
不明なユーザーのブロック:電話帳に登録されていない人が連絡してこないように設定できるか。連絡先に加えて不明なユーザーに対する包括的なフィルタがあるか。
通知の非表示:秘密を保持するため、メッセージの通知を完全に非表示にすることができるか。より目立たないような設定にできるか。

WhatsApp:欧米で最も広く使われていますがセキュリティは低い

WhatsAppは欧米で最も広く使われているメッセージングアプリです。Facebookが買収して以来、小さいですがいくつか改良がくわえられてきました。最新バージョンでは、たとえば最終接続情報を非表示にできたりできます。これは以前までは裏ワザをつかった場合やWhatsApp Plusを使用した場合にのみ可能でした。また、プロフィールの写真やステータスを非表示にすることもできます。


アイコンは変わらず:WhatsAppを使用してメッセージを送信したときに、緑のチェックマークが1つ表示されると電話からメッセージが送信されていて、2つ表示されるとメッセージが正常に受信されたことを示します。メッセージが既読になったかどうかは分からず、誤解してしまう可能性があります。

WhatsAppの通知

ユーザーのアカウントを作るのではなく、WhatsAppは電話番号をIDとして使用します。 ですから、電話番号を知っている人はその電話番号のユーザーを追加してすぐにチャットを始めることができます。自分の電話帳に登録されていない人からの迷惑メッセージを拒否する設定はありません。


WhatsApp Lock

WhatsAppをロックするには、WhatsApp Lockなどの非公式の拡張機能をダウンロードする必要があります。

WhatsAppには、アプリをロックする機能がありません。誰かがあなたのスマホをつかってWhatsAppを開くと、その人物は自分のチャットをすべて見ることができてしまいます。この問題を解決するには、Lock for WhatsAppというAndroid向け非公式アプリを使用するほかありません。同じように、安全なチャット(強力な暗号化機能が付いたチャット)もありません。

SnapChat:「遊び心」としてのプライバシー

Snapchatは、いちどはでFacebookからの買収がほぼ決まっていたアプリで、若年層に非常に人気の写真や動画を共有することができるアプリです。写真や動画は数秒後に自己破壊されます。Snapchatはごく短期間での共有を目的としていますが、セキュリティ上いくつかの問題点があるようです。

電話番号とメールアドレスへの関連付けをするもしないも完全に自由ですが、友人に自分を見つけてもらいたい場合は、関連付けをするのが最良でしょう。Snapchatでは、電話帳にあなたの番号を登録しているユーザーにたいしては個人情報を非表示にすることはできないことに注意してください。ですが、不明ユーザーからのメッセージはブロックできます。

送った写真や動画が正常に送信されたか、読まれたか、またそのスクリーンショットを撮られたかどうかまで確認できます。この機能は、ほかのメッセージングアプリにはない機能です。その性質から、Snapshotでのファイルのダウンロードは手動で、かつ一時的なものとなります。

SnapGrab

SnapGrabのようなアプリを使えばSnapchatから「削除された」写真を取得可能

理論的には、写真の履歴は電話のメモリには残りません。ですが、そうとは限らない場合があります。Snapchatメッセージは数秒後に「見えなく」なりますが、非常に簡単な方法で復活させることができてしまいます。この大きな問題は解決されていません。

Telegram:WhatsAppと同様のアプリですが秘密チャット機能あり

TelegramはWhatsAppのライバルアプリで、ロシア製の安全なメッセンジャーです。このアプリはセキュリティがしっかりしており、複数の専門家から批評も受けていますが、この複雑な暗号化コードが破られたことはありません。インターフェイスはWhatsAppとよく似ています。


Telegram

まずWhatsAppと似ているところは、チェックマークの表示です。ただしWhatsAppとはチェックの意味がちがいます。2つのチェックマークはTelegramではメッセージが相手に読まれたことを意味します。TelegramとWhatsAppは、ファイルのダウンロード方法も同じで自動でダウンロードされますが、この機能は、無効にすることができます。

Telegram

Telegramの秘密チャット機能は、オプションで使用可能な機能ですが、世界中のハッカーからの攻撃に破られたことがありません。。Telegramには自己破壊式メッセージ機能も搭載されており、両方の機能がある唯一のアプリです。通知はすべてカスタマイズおよび無効化可能で、秘密チャット機能でメッセージを受信すると、テキストが表示されなくなります。


Telegram

今のところ、Telegramには接続ステータスや個人情報の非表示機能はありませんが、プログラムの制作者は、近い将来に新機能として追加される予定であることを口にしています。Telegramはアプリへの不正アクセスをブロックする機能はありません。またWhatsAppと同様、電話番号をTelegramアカウントのIDとして使用しなければなりません。

BlackBerry Messenger:プライバシーが守られているもう1つのアプリ

BlackBerry Messenger(BBM)は、古くからあるアプリの改良バージョンで、ユーザーのプライバシーの保護機能に関する非常に強力な機能を備えています。高度なチェックシステムを搭載しており、メッセージが正常に送信されたか(チェックマーク1つ)、正しく配信されたか(青地に白のDのマーク)、相手が読んだか(緑地に白のRのマーク)が表示されます。

BlackBerry Messenger

BBMの配信済みメッセージのアイコン(D)と既読メッセージのアイコン(R)

BBMアカウントは、電話番号などの個人データとは別に設定できます。各アカウントはBlackBerry IDと関連付けられます。このシステムの利点は、誰かがあなたを追加したいときに、電話番号や電子メールではなくPINコードを知らせれば良いという点です。ですから、不明な連絡先のフィルタリングに特別な設定は必要ありません。


BlackBerry Messenger

BBMには秘密チャット機能や自己破壊型メッセージ機能はありません。BBMの暗号化方式はWhatsAppと似ています。一方、BBMは他のユーザーがアプリにアクセスしないようにするロックシステムは搭載していませんが、補助アプリのLock(Android)やChat Lock(BB)などを使用してこの機能を追加することができます。

BlackBerry Messenger

最後に、BBMには、ファイルのダウンロード設定は行えませんが、保護はされています。デフォルト設定では、チャット履歴は保持されません。また画像のプレビューのみがダウンロードされます。通知に関しては、設定を変更して完全に非表示にすることもできます。

Threema:セキュリティの新しい標準

Threemaは、有料メッセージングアプリで、なによりも安全性を重視したアプリです。もっとも安全でプライバシーが守られるメッセージングアプリの中でも、使いかたが簡単でもっとも包括的な機能を備えています(非常にセキュリティが高く洗練されたデザインのHeml.isがリリースされると強力なライバルとなるでしょう)。

Threema

Threemaでは、「非表示」(既読または入力通知が送信されない)設定が可能

Threemaでは、すべてのチャットが保護されます。それだけでなく、チャットのバックアップも暗号化され、パスワード付きのZIPに保存されます。電子メールや電話番号との関連付けは完全に任意で、新しい連絡先の検索のため電子メールや電話番号を追加しても、それとは独立したIDを設定できます。

Threema

Threemaはすべてのデータをマスターキーで保護

Threemaは、PIN番号を使用してブロックができる唯一のアプリで、この分野のアプリの中で最も安全なアプリです。入力中も非表示にすることができるのは、この記事で挙げたメッセージングアプリの中で唯一このアプリだけです。

Threema

PINコードを使用してThreemaへのアクセスを保護できる

通知設定は変更でき、一部を非表示にできますが、全体を非表示にすることはできません。ですが、プレビューを無効にすることはできます。一方、Threemaは写真やユーザー名を選択して非表示にすることはできません。また、Threemaでは、自分の電話帳に登録されていない不明なユーザーをブロックすることもできます。

比較表


インフォグラフィック:メッセージングアプリ

結論:自分にあったセキュリティレベルのアプリを選ぼう

分析したアプリでは、Threemaが際立って優れていました。その他のアプリは、メッセージのプライバシー保護という観点からは著しく劣るものでした。WhatsAppは最も多く使われていますが、セキュリティレベルは最低でした。Telegramには秘密チャット機能がありますが、任意ですし、Snapchatはほかのアプリとは系統が違います。

どれを選ぶかは、何を重視するかによります。プライバシーの保護レベルを完全に管理し、連絡先に若干の制約があっても良いなら、BBMとThreemaがお勧めです。ですが、より一般的なアプリが良いなら、TelegramやSnapchatが日常での使用に適していますが、セキュリティの面では若干不安が残ります。

最後に、電話でどの情報を共有したいかと、本当に必要なセキュリティレベルはどの程度かを考える必要があります。友人と話をするなら、SnapchatとTelegramが、適度なプライバシー保護機能も備えお勧めですが、仕事での使用などさらに高いレベルでの専門的なやり取りをするなら、ThreemaやBBMを選ぶと良いでしょう。

どのメッセージングアプリが安全だと感じましたか?

原文: Fabrizio Ferri-Benedetti Graphs: Abel Bueno

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