Microsoftは4月2日に行った年次開発者会議「BUILD 2014」にて、Windows OS の一部無償化を発表しました。「えー、じゃあ Windows の PC ってタダになるの?」と思った方、残念ながらそこまで単純にオイシイ話ではありません。以下、早合点しないための3つのポイントをまとめました。
1. OS の無償化は一般ユーザー向けではなく、あくまでメーカー向けの話
2. 対象となるのは画面サイズが9インチ(約23センチ)以下のスマートフォン・タブレット限定
3. これにより、将来は安価な Windows タブレットが登場するかも
ぬか喜びしてしまった皆様、まことに残念でした(私も含め)。今回のお話は「ユーザーが自由に OS をタダでダウンロードできる」といった意味でのフリー化ではなかったのです。
ざっと背景をお話しますと、今まで Windows を PC にインストールするにはメーカーがライセンス料を Microsoft に支払う必要がありました。例えば、日本の PC メーカーが独自の PC(箱)を作っても、OS (中身)を Windows にするには Microsoft にお金を払わなければいけなかったのですね。
今回は、この「メーカーが Microsoft に対して支払うライセンス料」を一部無料化するというお話。しかも、「画面のサイズが9インチ以下のデバイス限定」という但し書きにも注目です。つまり私たちがよく使っている 10 インチ以上の PC はこのルールの適用外となり、従来どおりライセンス料が発生することになります。
なーんだ、じゃあ結局ユーザーには関係ない話じゃん、と言うとまたそれも違いまして、ライセンス料がかからなくなった分、9インチ以下のタブレットの価格が下がる可能性があるのです。今まではライセンス料が本体価格に上乗せされて販売されていたわけですから、この可能性は低くありません。さらに Windows 8.1 は最新アップデートにより必要なメモリやストレージ要件が低くなったので(要するにハイスペックなデバイスでなくても OK ということです)、ますます低価格タブレットの可能性が高まったといえます。
消費税も高くなった今、安価な Windows タブレットの登場に目を光らせておきたいと思います!
アプリやクラウドを利用して、もっとミニマルな生活ができないか模索中。ライフハック系ネタのほか、脱出ゲームやタイムマネジメントゲームにも並々ならぬ情熱があります。中庸がモットーです。
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