米国で、Facebook Slingshotというウワサのアプリがリリースされました。Slingshotは「ぱちんこ」という意味の英語で、人気のゲームAngry Birdで鳥を飛ばすのに使うあれ、あれがまさに、英語でSlingshotなのです。
Facebook Slingshotは新たなメッセージアプリで、送った写真が消えるSnapchatというアプリに少し似ています。Snapchatは、写真を受け取ったら好きなときに見ることができますが、数秒間で写真が消滅します。一方Facebook Slingshotは、受け取った写真や動画を閲覧するために、相手に写真や動画を返信する必要があるのです。返信するまで、送られてきた写真は「lock(ロック)」されていて、見ることができません。送られてきたメッセージに対し、スマートフォンのカメラを使って自撮り写真や動画を返信すると、元の写真が「unlock(アンロック)」されて見られるようになります。閲覧時間に制限はありませんが、いったんスワイプするとそのメッセージ自体が消滅し、二度と見られなくなります。
ユーザーが、メッセージを受け取った相手に必ず返信しなければ中身が見られないという制約をFacebookが設けたということは、なるほど、と納得できることだといえます。というのも、Facebookは、ユーザーが何かをシェアすることによって成り立っているからです。Facebookのねらいは、Slingshotを通じて、ユーザーによる写真や動画のシェアが継続的に行われることです。メッセージが数秒後に消滅するという安心感が後押しして、ユーザーはSnapchat上で写真をより気軽にシェアするようになりました。Slingshotは、投稿がインターネット上に永久に残るのでは、といった不安から解き放ってくれるサービスだと言えるでしょう。
Slingshotを実際に使ってみると、カメラがすぐに起動するので、メッセージの送信にかかる時間はわずか数秒間。写真や動画に絵や文字の書き込みもできます。メッセージへの返信もタップで行えるので簡単です。
米国でFacebook Slingshotは既に利用可能ですが、利用には電話番号の登録が必要です。日本で公開される日が待ち遠しいですね。
原文記事:Facebook Slingshot takes on Snapchat, but with a twist
Lewis Leong
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