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マーク・ザッカ―バーグ サプライズ来日「日本は最も学ぶことが多い国」

マーク・ザッカ―バーグ サプライズ来日「日本は最も学ぶことが多い国」
Christopher Takagi

Christopher Takagi

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10月16日にFacebookはパートナー企業向けのイベントを東京で開催しました。サプライズゲストとして登場した創業者マーク・ザッカ―バーグはインタビュアー役を務めたハビエル・オリバン副社長を相手にFacebookの未来や日本市場について話しました。

ハビエルさん 何がきっかけでFacebookを始めたのですか?

マークさん 最初はFacebookが世界中の人を繋げるようなサービスになれるとは思いませんでした。僕はただの大学生だったし、大きな力を持った企業の方が僕よりもはるかに、大勢の人を繋げるなら優位な立場にいると思いました。大学生だったので同級生や他の学生を知るのに役立ったり、学校の出来事を共有できたりするツールがあったらいいなと思ったんです。それが始まりでした。
当時僕が思っていたのは、インターネットは情報を探したり、ニュースを探したり、映画や音楽を探すことはできるけど、人にとって一番大切な物である「周りの人間」つまり友人や家族がインターネット上で見つけることが出来ない、ということでした。だから学校のためにそこの隙間を埋めるツールを作ったのです。学校の外で使われるツールになるとはその時は思いもしませんでした。

ハビエルさん Facebookは本名で本人として利用するという所がキーポイント。本名での利用にこだわりつづけるのはなぜですか?

マークさん Facebook以前のネットでは色んなコンテンツを調べることが出来ました。ニュース・情報・エンターテインメントなどを探せました。しかし、自分の友人や家族について調べたり、人を知ったり、人と繋がったりする方法はありませんでした。それを作りたかったのです。安心して自分らしく振舞える場所、コミュニティーがインターネットには必要だと思いました。
誰かの名前を検索して繋がる事を可能にするには、ユーザーが本名を使っている必要があります。匿名もしくは無名で利用できるサービスはいろいろとあり、もちろんとても価値があります。その一方、本名で利用し現実の世界と紐づいたアイデンティティで人同士をつなげるサービスであることに価値があると、僕は信じてきました。だからFacebookは今の形をとっています。

ハビエルさん 過去に色々な間違いがあったと思いますが、Facebookの最大の間違いは何だったと思いますか?

マークさん モバイル対応が遅かったこと。日本は進んでいて前からモバイルの傾向が強いですよね。Facebookはかなり遅かったと思います。Facebookは世界最大のユーザー数を持っていて、ユーザーが喜んでくれていたのを良い事に新しい流れに目を向けてなかったんですね。
2011年になってスマートフォンの成長率があまりに凄いので、僕から会社のみんなに、「デスクトップ関係の開発はストップしよう」と言ったんです。「モバイルだけをやれ」ってことで。もし会議にデスクトップの提案を持ってきたら会議室から出てってもらうとまでいいましたよ。(笑)こうしてやっとモバイルに注力する事ができたのです。今ではユーザーの大半がスマートフォンでFacebookを使ってくれています。

ハビエルさん モバイルには出遅れてしまった、という事でしたが、技術的に次の大きな動きは何になると思いますか?
マークさん 最初のスマートフォンが登場したのは2003年頃、現在のように大半の人が使用するプラットフォームにまで成長するのに10年はかかりました。次の技術が大多数の人に利用されるようになるのにはやはり登場から10年ぐらいかかると思います。スマートフォンで出遅れてしまった分、次の新技術が大勢の人に利用され始める時、ソーシャルな使い方などでかかわって行きたいと考えています。今注目しているのはOculusです。ARは今までにない全く新しい体験を可能にしてくれ、2020~2025年にはこの新世代の技術が一般化されると思います。スマホでは乗り遅れたけど今回は次世代の技術をリードしたい、という気持ちでOculusを買収しました。

ハビエルさん 日本はFacebookにとってどんな場所なのでしょうか?

マークさん 日本はとても独特なので、海外のどの国よりも学ぶことが多い国です。日本はとても洗練されています。日本のユーザーは洗練されていないものを使ってはくれません。アメリカの基準ではそこまで洗練されてないと思ったものでも海外では人気が出ることはありますが、日本ではそうはいきません。
日本に来て実感するのは日本人のユーザーに気に入ってもらうにはローカリゼーションを含め日本らしい機能を備えることが必要だという事。QRコードでの友だち申請や血液型を記入できる欄をプロフィールに追加したり、選択可能な言語として「関西弁」を追加したりしました。
これらは劇的にサービスを向上するものじゃないけど、カリフォルニアのオフィスに座ったままではそんなアイデアが湧くことはなかったと思う。その国のニーズに合わせて機能を追加したのは日本が初めてです。日本に来ることで、日本にオフィスを持つことでFacebookは日本のサービスに徐々になっていると思います。

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インタビューの最後にザッカ―バーグ氏は米国外では初となるFacebook新サービスの発表をしました。新サービスは「災害時情報センター」と呼ばれ災害時に家族や友達が無事かといった安否の連絡ができるサービスです。

Facebookが日本発の取り組み「災害時情報センター」を発表 @maskin

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 ●エディター Christopher Takagi

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