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ブラジルのワールドカップをゲームで一足先に楽しもう!

ブラジルのワールドカップをゲームで一足先に楽しもう!
Daniel Barranger

Daniel Barranger

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ワールドカップの開催がいよいよ迫ってきました。それにあわせて、2014年ワールドカップブラジル大会の開催に照準を合わせたFIFAの新作もEA(エレクトロニック・アーツ)から発売されました。

EA SPORTS™「2014 FIFA World Cup™」

私たちは幸いなことに、スペイン・マドリッドにあるEAで、最新ゲームをプレイできる機会に恵まれました。2014 FIFA World Cup Brazilの主任プロデューサーMatt Prior氏の説明を受けて、操作がどのように変わったかを確認してきました。

このゲームは米国で4月15日、ヨーロッパで4月17日、日本では4月24日に発売されました。対応ハードウェアはPC、Xbox、PlayStation 3です。この新しいゲームの革新的な内容ご説明しましょう。

ブラジルの雰囲気とサンバのリズム

EA SPORTS™「2014 FIFA World Cup™」は、ワールドカップの雰囲気を再現することを主眼においたゲームです。まず気がつくのが、ゲーム中に「ブラジル的な空気」があふれていることでしょう。メッシに代わってネイマールがスターとして登場し、国際試合の感動にすぐに包まれます。この雰囲気をこのゲームは非常にうまく生み出すことができています。

「ブラジルを味わえる雰囲気を再現することを目標として、このゲームは制作された」

メニューから、観客席やベンチのシーンにいたるまで、ワールドカップの雰囲気が常に感じられます。ゲームを始める前に、ワールドカップで使われる12のブラジルのスタジアム(FIFA 14で観ることができる21のスタジアム以外のスタジアムです)を空中から撮影したビデオや、ホームチームの集結したサポーターやその前の巨大スクリーンをぜひ観てみてください。

強豪チームの監督も登場します(全部で19人)。またこのゲームで初めて、国際サッカー連盟(FIFA)会長であるSepp Blatter氏も登場します。プレイヤーは、2014 FIFA World Cup Brazilで公式認定された203の各国代表チームのどれかを選んでプレイすることができます。

PS4とXbox Oneを除く第三世代のゲーム機限定で開発されることが決まったのは、リソースの問題だけでなく、できる限り多くの、特に、次世代ゲーム機がまだ広まっていないブラジルのゲーマーにこのゲームを届けようという戦略的な動きでもあったと言えます。

ゲームモード:世界の歴史を書き換える

FIFA 14の最新バージョンであるEA SPORTS™「2014 FIFA World Cup™」はオンラインでのローカルゲームモードがおすすめとなっていますが、オフラインでのプレイも充実しています。一番面白いゲームプレイモードは、Road to Rio de Janeiroでしょう。このモードでは、203の各国代表チームのいずれかとなってプレイします。オンラインで他のプレイヤーと対戦することもできます。試合は、決勝戦までは12のスタジアムのどこかで行われますが、決勝戦の舞台は、リオの有名なスタジアム、Maracanàスタジアムです。

一方のオフラインモードのRoad to the FIFA Wold Cupでは、ワールドカップ予選から始まり、ブラジルでの最終グループステージを目指します。このモードでは、最大32人でプレイができます。

さまざまなオプションが用意されていますが、最も優れているのはローカルモードのCaptain your Countryです。これでは、1人のプレイヤーを選んでトレーニングを積み、代表チームのキャプテンになることを目的にゲームを進めます。もう1つのStory of Qualifyingも面白いモードです。このモードでは、ワールドカップの出場国への道のりで実際に起こったことを次々と体験できます。つまり、サッカーの歴史を変えたり再構築したりすることができるのです。

ゲームの操作性

EA SPORTS™「2014 FIFA World Cup™」は、ブラジルやワールドカップの雰囲気を味わえるだけではありません。FIFA 14と比べてゲームの操作性も変更されています。特に、厳しい指摘の的となったEAの作品の速度やセットプレーが改良されているほか、未経験者にとってとっつきにくかった側面も改善されています。

Matt Prior氏の説明によると、2014 FIFA World Cup Brazilのプレイヤーの内訳は、ベテランと初心者がおよそ半々だそうです。初心者でも簡単にゲームができるよう、初心者レベルのゲームは簡単すぎるほどで、デフォルトで2ボタンモードが有効になっています。試しにプレイしてみると確かに簡単で、前半45分が終わった時点で我々のチーム、バーレーンが7-0でリードする結果となりました。

「FIFAをプレイしたことがない、EAのサッカーの世界を初めて経験する人にとっては良い作品です」

もう1つの改良点はシュートに関してです。コーナーキックで、メニューを使ってチームで選択するセットプレーの戦略を選べるようになっています(ゲームパッドの矢印キーでメニューが表示できます)。ペナルティーエリアの外に動くかどうか、ゴールキーパーにプレッシャーをかけるかどうか、ニアポストとファーポストのどちらを狙うかを選択できます。

しかし、コーナーは簡単ではありません。ソフトニックでテストをした限りでは、シュートの進行方向とキックの強さをうまく選び、選択した戦略に合わせた動きをして、なおかつ幸運に恵まれないとコーナーキックからのシュートは決まりません。

より根本的に改革されていい方向に変わったのが、ペナルティキックです。最近のFIFAゲームではペナルティキックを決めるのが非常に難しくなっていましたが、最新エディションでは開発者が要望を受けてペナルティキックの難易度が下がりました。メカニズムは変わっていませんが、ペナルティキックを頭上に外すことがあまりなくなりました。

ゴールキーパーのアニメーションが新しくなりました。ボールを蹴ろうとしているプレイヤーを妨害できるコマンドがあります。これには、闘牛士のような動きや脚を揺らすなどといった動きが可能なほか、フィールドを上下に移動することもできます。ゴールキーパーが不意を突かれたときなどは、劇的な土壇場での力を発揮しシュートを止めようとします。

このような「火事場の馬鹿力」は、イタリアのゴールキーパー、ブッフォンが良く発揮します。ペナルティキックでは、タイミングをずらしてジャンプし、ゴールキーパーは右に飛びました。ですがその瞬間、ブッフォンが腕を伸ばしてペナルティキックを防いだのです。ですが喜ぶ間もありませんでした。ボールは強いスピンがかかってフィールドを転がり、ゴールに吸い込まれ、ブッフォンは悔しがるそぶりをみせました。

​実際のゲーム操作では、Matt Prior氏が、World Classと呼ばれる新たなコントロールシステムの使いかたを紹介してくれました。反応の良くなったドリブル(Response Dribbling)、より細かい動き(Pinpoint Passing)、攻撃全体の動きが実質的にシャープに(Explosive Movement)なったことに加え、ドリブル時の新しいアニメーションやヒールでボールを止めたりバックパスしたりするアニメーションが新しくなりました。また、Adidas社の技術者とバンクーバーのEAチームとの密接な協力によりAdidas Brazukaボールの物理的な動きが忠実に再現されています。

FIFA 14よりもかなり操作は速くスムーズになりました。一部がより評価の高いFIFA 13に戻っています。速度は増しましたが、昨年発売のタイトルのような急な反転はありません。

また、細かいパスが簡単でより効果的になっていますが、新しくなったドリブルの他は、昨年9月に発売されたタイトルの操作性と非常に良く似ています。ただ、シュートの強さは改善されているようです。ただ、経験が浅いプレイヤーがシュートした場合は特に大げさなシュートになる時もあります。

World Cupファンへのプレゼント

EAは、FIFA World CupやEuropean Championshipといったさまざまな大会の終わりにFIFAタイトルをリリースしてきました。2年前、ポーランドおよびウクライナで行われたユーロカップ後にはFIFA 12のDLCをリリースしました。この年はもちろん、すでにほかのタイトルが発売済みでした。

ワールドカップブラジル大会の場合も、この大会の再現に焦点を当てたタイトルと、実際のゲームを変更するのではなくブラジル代表とブラジル大会の雰囲気を忠実に再現したタイトルのリリースが予定されています。

国際大会である2014 FIFAワールドカップブラジル大会の前エディションと比較して革新的ではないですが、2014 FIFA World Cup Brazilは、ほとんどが表面的ではありますがゲームの操作性への変更が行われています。

ワールドカップの熱狂的ファンなら、2014 FIFA World Cup Brazilは、6月12日のワールドカップ開始日まであなたを楽しませてくれるゲームとなることは間違いありません。ゲームのコア部分に重要な変更があった場合にだけ購入したいなというユーザーは、FIFA 15を待つのも手です。

原文記事:Preview: Hands on with 2014 FIFA World Cup Brazil

by Daniel Barranger

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